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著しい科学の発達は、傷などがなく、均一な染め色や完璧な色止めを追求して「合成皮革・人工皮革」を誕生させました。
しかし、結果的には、天然繊維である【皮】のよさをさらに証明するものでしかありませんでした。
とりわけ「天然皮革」の中でも、主に高級剣道具に使用されている革である「鹿革」が合成皮革・人工皮革が目指してきた素材だったのです。
吸湿性・放出性 両方共に優れ、なおかつ、複雑な立体形になじみ易い性質は「革」でしか味合えません。
合成皮革・人工皮革は、革の様な、なじみ易さや吸湿性・放出性がなく、これが「革」との決定的な差と言えます。
革は、“コラーゲン蛋白質”という繊維で出来ており、その真皮層は、網状組織といって、表皮と網の目の様に絡み合い、縦横だけではなく、四方八方あらゆる方向に重なり合い構成されています。
この絡み方が、合成皮革や人工皮革では、まねの出来ない所であり革の最大の特徴となっています。 |
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